親切な相手と何週間も会話した後に、お金を求められる。公式の潜入調査は、信頼を作ってから支払いへ誘導する流れを示しています。
誘導・信頼構築・架空取引・金銭要求の流れを確認
トレンドマイクロ株式会社は2026年8月20日、2026年上半期の個人セキュリティ脅威動向レポートを公開しました。対象は1月から6月の観測データと独自調査で、8月以降の被害件数を集計したものではありません。SNS型投資詐欺の潜入調査では、誘導、2〜3週間の信頼構築、架空の取引、金銭の要求という4段階を確認したとしています。最初の連絡だけで支払いを求めず、やり取りを重ねて信頼させる流れを示します。
調査では、初期の誘導役、アシスタント、著名人を装う投資家、口座開設の担当、サポート役が、LINEアカウントを分けて動く例を確認しました。連絡する相手が何人も現れても、別々の独立した第三者とは限らない構造です。SNS広告からLINEへ移り、さらにZoomやSignalへ会話を移す事例も紹介します。銀行から送金の目的を聞かれても「投資」と言わないよう口止めする例があり、同社はこの状況自体を詐欺を強く疑うサインとしています。
レポートは、メールやSMSのリンクから支払わず、公式アプリなどで請求を確認することを挙げています。パスワードの使い回しをやめる、パスキーや多要素認証を利用する、AIの回答や検索結果を別の経路でも確かめることも対策に含めます。また、ニセ警察詐欺への対策として、相手の映像や電話番号だけで判断せず、一度電話を切り、正規の番号へ自分でかけ直す方法も案内しています。会話の長さや相手の肩書だけで信頼せず、金銭を求められる過程を確認するための情報です。
詳しくは「トレンドマイクロ株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部





















