操作研修では組織は変わらない。そんな前提をひっくり返す取り組みが始まりました。設立20年のイーディーエル株式会社が「クラウド革新ラボ」を開校し、静岡と岸和田の2社で全員参加の小さな一歩を積み上げています。鍵は週次ミーティングとAIコーチです。
週30分の定例化とAIコーチで「小さく始めるDX」を現実に
イーディーエル株式会社は2026年5月1日に「クラウド革新ラボ」を開校し、地方中小企業の組織的DXを支援します。先行プログラム「第0期」は静岡と岸和田の2社、計19名で開始され、9月の本格展開に向けて現場密着の実証を進めています。特徴は、ツールの操作を教えるのではなく、社員全員が無理なくAIを日常利用する仕組みを提供する点です。開校から1カ月で2社とも週次ミーティングが定着し、広報文や日報の下書き、提案の壁打ちなどでAI活用が始動しました。多くの受講者が時短やアイデアの広がりを実感し、24時間対応のAIコーチとチーム伴走が不安を軽減しています。背景には、単発研修や一部リーダーへの負荷集中では定着しないという現場課題があり、EDLは発想を転換して組織が自走する導線を設計しました。
プログラムは三層で構成されます。第一に、Google Workspace認定パートナーとしての専門性と全国94回のセミナー実績で、再現性のある進め方を提示します。第二に、本番同等の1カ月導入プログラム「GG4!」を用意し、業務時間内に毎週30分のインプットとシェアを回すだけで効果を見極められます。AIコーチの常時サポートにより、質問がリーダーへ集中しません。第三に、1年プログラム「10Xコンパス」では週1回30分の「10Xミーティング」を継続し、仕事高速化、スマートコラボレーション、データ活用、業務リデザインの四領域を段階的に習得します。予習や残業は不要で、教える負担も前提にしません。Google AIとGoogle Workspaceの全社活用力を積み上げ、リーダー依存から脱却した定着を目指します。
EDLは商工会議所との連携を通じ、職員・会員向けセミナー累計94回、受講2,722名、40所と会員企業94社へのGoogle Workspace導入支援の実績を持ちます。活動の中で明らかになったのは、操作教育だけでは行動と風土は変わらないという事実です。一度きりの研修で効果が途切れ、ITに詳しい一部に負荷が集中してDXが止まる。こうした壁に対し、EDLは「4週間の助走」と「1年間の積み重ね」で継続と分散を設計しました。先行2社では、チーム受講の効果が週次の継続につながり、現場起点の改善に波及しています。受講者からは、AIの下書きを添削する運用で執筆や報告が軽くなったという声が挙がっています。定例化とAIコーチの二本柱が、ITに不慣れでも実装できる現実的な一歩になっています。
今後は第0期の成果を順次公開し、各地域にDX推進のハブを築く構想です。支援ネットワークを広げ、「誰もがDXの主役になれる社会」の実現を掲げます。サイトでは1年プログラム「10Xコンパス」の概要や、デジタル化・AI活用補助金の特設情報、問い合わせ窓口が案内されています。なお、Google WorkspaceとGeminiはGoogle LLCの商標であり、GG4!は「Go Gemini 4weeks」の略称です。アイキャッチには生成AIが用いられています。地方発のスモールDXが、負担の偏りを抑えながら確かな定着を狙う設計として動き出しました。
見解 週次30分のルーティン化は、現場で最も再現性の高いDX導線です。質問の一次受けをAIに置く設計が、リーダーの燃え尽きを防ぐ点を高く評価します。
詳しくは「イーディーエル株式会社」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部






















