日常に深く根付いているコーヒーですが、実は世代間でその向き合い方に巨大な地殻変動が起きていることをご存じでしょうか。マーケティングリサーチ大手の調査から、若者の意外な「コーヒー離れ」の実態や、シニア層が求めるリアルな本音が浮かび上がりました。現代人がコーヒーに求める真の価値を紐解きます。
若年層の3割が「好きではない」と回答、シニア世代はコクとコスパをシビアに両立
株式会社クロス・マーケティングは、全国の20歳から69歳の男女1,100名を対象に、コーヒーに関する意識や利用実態のインターネット調査を行いました。その結果、全体の66.0%が「コーヒーが好き」と回答し、日常生活における定番の飲み物として根強い人気が証明されました。しかしその内訳を見ると、世代間における意識のギャップが明確になっています。コーヒーを好む割合は年齢が高くなるほど上昇する傾向にあり、60代では約8割が好意的な姿勢を示しました。その一方で、20代および30代の若い世代では「コーヒーは好きではない」と答えた人が3割を超える結果となり、若年層の嗜好の変化が垣間見えるデータとなっています。
コーヒーを飲む具体的なシチュエーションとしては、「おやつ・間食のお供に」という回答が42.4%に達して最も多い結果となりました。特に女性はこの傾向が強く、半数を超える55.4%の人が間食のタイミングでコーヒーを楽しんでいます。これに続いて、朝食時や目覚ましの習慣など、朝の時間帯に愛飲する人が多く見られました。また、自分で淹れるコーヒーや選ぶ際の重視ポイントを調べたところ、「価格の安さ」と「コクや深み」がそれぞれ3割台を記録して上位を占めました。興味深いことに、コーヒー選びで価格の安さを重視する傾向は、年代が高くなるほど顕著に現れることが分かっています。最も親しまれている飲み方はホット・アイスを問わず「ブラック」であり、年代が上がるほどホットで飲む割合が高まることも判明しました。
日常的な市販品をよく飲んでいる層が40.5%と多数派を占めるなど、手軽にコーヒーを楽しむスタイルが浸透しています。その一方で、人々は飲むこと以外にもコーヒーを多角的に活用している実態が明らかになりました。具体的な用途としては、お菓子作りや料理の隠し味といった定番の使い方のほかに、自宅内の臭い対策(消臭)や、庭でのガーデニング、さらには布などの染物といった、生活の知恵として再利用するユニークな選択肢も挙がっています。豆の産地や淹れ方にこだわる本格派から、目覚ましとして割り切る層まで、それぞれのライフスタイルに合わせた多様な付き合い方が展開されています。
見解として、世代が上がるほど「安さ」へのこだわりが強まるデータは、長年の習慣だからこそ日々のランニングコストをシビアに最適化したいという消費者心理を物語っています。 若者の3割が距離を置く中で、市販の手軽さと消臭などの二次利用(サステナブル活用)を掛け合わせた、新たな生活価値の再定義が今後の市場の鍵となるでしょう。
詳しくは「株式会社クロス・マーケティング」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部 戸田






















