株式会社Speeeは、塗装店向けAll-in-Oneアプリ「Budii」でAI図面積算機能を提供し、開口部の自動検出を活用した導入事例を公開しました。外壁塗装の積算は、立面図に基づき構造把握や勾配係数の適用を行い、窓や玄関、換気口などの開口部を差し引く高度な作業であり、2〜3年の経験を要する属人化が課題でした。Budiiは立面図を取り込むだけでAIが塗装部分と開口部を自動判定し、部位別の面積を最短10分で算出できます。これにより、熟練者に依存していた積算を誰でも担える業務へ転換します。導入事例では、未経験の事務スタッフへの業務移管と大幅な時短が実現した実態が示されています。目的は、時短と積算根拠の可視化を通じて、見積もりのバラつきと属人化という業界の構造課題を解決することにあります。
現場が変わる導入事例と効果
東日本エリアで営業4〜5名、事務2名体制のC社は、Budii導入前は経験10年のベテランのみが積算を担当し、1件30分〜1時間を要していました。立面図を見て外壁面積を手計算し、開口部を一つずつ電卓で差し引く負荷が大きく、繁忙期には自宅対応も発生していました。Budii導入後は立面図のアップロードだけでAIが開口部を自動検出し、積算時間は約15分に短縮されています。最も大きな変化は、ベテランに集中していた業務が事務スタッフでも遂行可能になった点です。営業担当が現地調査から戻る前に事務側で積算を進められるため、商談当日に見積書を提示できるケースが増加しました。これにより、営業力の強化と業務の平準化が同時に進みました。
なぜ今、積算のAI化が必要なのか
塗装積算は複雑な計算と構造理解を要し、新人では精度の高い対応が難しいため、親方や社長に負荷が集中しがちです。この属人化が営業生産性のボトルネックとなっています。また、業界全体で積算の標準化が進んでおらず、見積数量や根拠のばらつきが大きいことも課題です。Speeeの施主ヒアリングでは、複数見積もりで塗装面積の数値が会社ごとに異なり判断ができない、根拠が分からず不安という声が複数寄せられています。Budiiはこの二つの課題に同時に向き合い、作業時間の短縮と根拠の透明化を実現する業務インフラとして機能します。熟練の暗黙知をAIで再現することで、再現性の高い積算プロセスを提供します。
BudiiのAI図面積算の仕組みと運用
BudiiのAI図面積算は、立面図を解析して外壁形状を抽出し、部位別に塗装面積を自動算出します。窓や玄関、換気口などの開口部はAIが自動識別し、塗装面積からの差し引きまで完了します。換気口や勝手口といった手間のかかる要素にも対応し、新人でも経験者と同等の精度と時間で積算が可能です。算出結果はBudii内の見積書テンプレートへ自動連携され、立面図解析から見積作成までが一気通貫で完結します。従来の手計算やExcel入力の転記ミスを抑制し、当日中の見積提示を後押しします。標準化された積算ロジックにより、開口部や部位別の明細が可視化され、施主に対して積算根拠を分かりやすく提示できます。
今後の展望と業務定着への道筋
Budiiは、現場での活用実績を通じてAIの精度を磨き、現場の声が反映されるほどに積算の簡易化が進む設計です。目指すのは、熟練者だけが持っていた積算スキルを誰もが扱える形に標準化し、業務時間の圧縮と根拠の透明化を両立することです。塗装営業に必要な機能がスマホ一つで完結するAll-in-Oneの特性により、導入から運用までの負担を抑えながら、日々の見積業務を安定化できます。結果として、属人化の解消、見積のばらつき抑制、当日提示の実現といった改善が、組織全体の対応力向上につながります。株式会社Speeeは、データドリブンな事業開発でDXを推進する企業として、塗装業の積算におけるAI活用をさらに進化させる方針です。
詳しくは「株式会社Speee」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















