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AI時代、「優秀な人材」はどう変わる? 識学とNECが語る、これからの強い組織の条件

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DXマガジンは2026年8月31日、「真のエンゲージメントとは何か ~AI時代の組織の在り方~」をテーマにDX経営セミナーを開催しました。

登壇したのは、株式会社識学 取締役副社長の梶山啓介氏と、日本電気株式会社Corporate EVP 井手伸博氏。モデレーターは株式会社デジタルシフトウェーブ 代表取締役社長の鈴木康弘氏が務めました。

AIが仕事の一部を担うようになった今、「優秀な人材とは誰か」「管理職はこれからも必要なのか」といった問いが現実味を帯びています。AI時代に企業と人の関係はどう変わるのか。講演と対談を通じて、これからの組織に求められる条件を探りました。

「従業員満足度」と「エンゲージメント」は同じではない

前半では梶山氏が、識学の考え方をもとに組織とエンゲージメントについて解説しました。

給与や福利厚生などを充実させ、従業員が働きやすい環境をつくることは重要です。しかし、それだけで組織へのエンゲージメントが高まり、成果につながるとは限りません。梶山氏がポイントとして挙げたのは、「自分自身の価値を高めるためには、所属する組織の価値を高める」という考え方です。

会社であれば、一人ひとりが役割を果たし成果を上げることで組織全体の価値が高まり、その結果として自身の評価や価値にもつながっていきます。

そのためにリーダーが担うべきなのが、組織のルールや役割、求める結果を明確にすることです。自分が何を求められているのかが分かるからこそ、従業員は迷わず行動できるようになります。また梶山氏は、「成長」を「できなかったことが、できるようになること」と説明。目指す結果が明確になれば、現状との不足が見え、それを埋めるための行動が生まれます。この積み重ねが、個人と組織双方の成長につながると語りました。

株式会社識学 取締役副社長 梶山啓介氏 

≪あわせて読みたい≫
従業員満足度だけでは成果につながらない理由をさらに深掘りしたい方は、『従業員エンゲージメントを成果に直結する道具に変える識学の正攻法』もあわせてご覧ください。

AIによって「優秀な人材」の定義が変わる

後半は鈴木氏、梶山氏、井手氏による対談へ。議論の一つとなったのが、AI時代における「優秀な人材」の変化です。

これまでは、豊富な知識を持ち、与えられた仕事を正確かつ速くこなせる人材が高く評価されてきました。しかし生成AIの普及によって、情報収集や整理、一定のアウトプットをつくることは急速に容易になっています。

だからこそ今後重要になるのは、単に知識を持っていることではなく、「何を問うべきか」「AIをどう使うか」「得られた情報をどう判断し、行動につなげるか」という力です。AIに仕事を奪われるかではなく、AIを使いながら自ら価値を生み出せるか。人材に求められる能力そのものが変わり始めています。

左:日本電気株式会社Corporate EVP 井手伸博氏 右:株式会社デジタルシフトウェーブ 代表取締役社長 鈴木康弘氏

AI時代、管理職に求められる役割とは

AIが社員の業務状況を把握し、タスク管理やアドバイスまで担うようになれば、従来の「管理」の一部はAIに置き換わる可能性があります。

一方で、人間のリーダーだからこそ担うべき役割もあります。それが、組織として目指す方向を示し、一人ひとりの役割や責任を明確にすることです。また、自律的な組織をつくるためには、単に社員へ自由を与えればいいわけではありません。目的や役割、責任、ルールが明確だからこそ、その範囲の中で自ら考え、判断して動けるようになります。

AI活用も同様です。AIが出した答えをそのまま受け入れるのではなく、自ら問いを立て、最後は自分で判断する。その姿勢がこれまで以上に重要になります。

AIによって「管理」が効率化されるほど、人間には「意思」が求められる――。
AI時代の強い組織とは、テクノロジーだけでつくられるものではありません。一人ひとりが自分の役割を理解し、AIを味方につけながら自ら考え、挑戦し、価値を生み出していく。今回のセミナーは、「AIをどう導入するか」を超えて、これからの人と組織の在り方を改めて考える機会となりました。

≪あわせて読みたい≫
AIが代替できない、人間にしか担えない組織づくりの鍵についてさらに知りたい方は、『AI時代に残る組織の鍵「識学的役割定義」』もあわせてご覧ください。

株式会社識学:https://corp.shikigaku.jp/

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