MENU

ニュース

【富士通・Anthropic提携】約10万人の全社展開で「カスタマーゼロ」を実践。重要インフラの安全性強化を目指すAI戦略

  • URLをコピーしました!

業務の効率化のために人工知能を入れる時代は終わりました。これからは社会の命運を分ける基盤をどう守るかの勝負です。なんと日本のインフラを支える巨大企業が、全社員で最先端のエーアイを徹底的に使い倒す驚きの実験を開始します。なぜそこまでやるのか、国家の安全をも見据えた巨大プロジェクトの裏側に迫ります。

現場へ深く入り込むエンジニア集団と自社技術が織りなす安全網

富士通株式会社は、米国カリフォルニア州のAI企業であるアンソロピック社と2026年5月27日に戦略的提携を結びました。富士通は同社の戦略的パートナーとなり、最先端のAI技術を国内の重要インフラや社会基盤へ安心・安全に実装する体制を整えます。そのための第一歩として、富士通は自らを最初の顧客である「カスタマーゼロ」と位置づけました。グループの全社員である約10万人が、高度なAIモデルである「クロード」を実業務で徹底的に活用します。この大規模な社内実践を通じて、AIを安心・安全に使いこなすための透明性や制御性を検証し、その知見や標準化されたアプローチを顧客企業へと還元していく方針です。すでに2026年2月に発表している独自の大規模言語モデル「タカネ」を用いたシステム更新の自動化に加え、クロードを併用することでソフトウェア開発の生産性をさらに引き上げます。

この強力なAIの力を実際のビジネス価値へ直結させるため、富士通は1,000人規模のエンジニアチームを編成し、現場密着型のエンジニア集団である「フォワード・デプロイド・エンジニア(FDE)」モデルを大幅に強化します。同社はこれまでもパランティア社などの最先端企業との提携を通じて、顧客の現場に深く入り込む実践的なノウハウを蓄積してきました。今回の提携により、富士通はアンソロピックの最新のAIモデルへ早期にアクセスすることが可能となります。エンジニアたちが顧客の現場に直接入り込み、独自のAIプラットフォームである「フジツウ・コヅチ」や、コヒーア社と共同開発した「タカネ」といった自社のテクノロジーとクロードを柔軟に組み合わせます。データ主権や各業界の規制対応、セキュリティ要件に合わせた最適なAIの選定や設計、統合をコントロールすることで、単なるツールの導入で終わらない高度で実践的な事業変革を短期間で実現します。

官公庁や金融、ヘルスケア、さらには防衛といった社会の根幹を担う領域では、AIの間違った利用が想定外の致命的な影響を及ぼすリスクがあります。そこで富士通は、これまでの専門人材に依存した属人的な防御体制から、人とAIが協業して迅速に脅威を退ける次世代のセキュリティ運用モデルへの進化をめざします。進化するサイバー攻撃への対応は大きな社会的課題となっており、同社は日本政府とも緊密に連携しながら社会全体のサイバー防御力を向上させる仕組みを構築します。さらに、同社が強みを持つハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)や量子コンピュータを組み合わせた次世代のハイブリッド計算基盤を、AIの先端領域へ活用することも検討しています。最先端のAIが持つ高い性能と、ミッションクリティカル領域に求められる絶対的な安全性や信頼性を高度に両立させ、強靭な社会システムの構築に貢献していきます。

見解として、自社を実験台(カスタマーゼロ)として10万人の社員でクロードの安全運用を徹底検証し、その知見をパッケージ化して社会インフラへ展開する手法は、極めて堅実なインフラDXです。 独自のハイパフォーマンスコンピューティングや計算基盤と最先端AIの融合は、国の安全保障や重要インフラを守るための強力な技術的盾となるでしょう。

詳しくは「富士通株式会社」の公式ページまで。 レポート/DXマガジン編集部

シェアはこちらから
  • URLをコピーしました!
  • 週刊SUZUKI
  • 日本オムニチャネル協会
  • 公式LINEメンバー

お問い合わせ

取材のご依頼やサイトに関するお問い合わせはこちらから。

問い合わせる