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船の異常をAIがスマホに即通知!運航判断を75%高速化する新サービス

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株式会社ウェザーニューズは、AI搭載の航海気象サービス「SeaNavigator」のスマートフォン向けアプリ提供を開始しました。目的は、船舶の状況把握と運航判断の迅速化です。本アプリは、運航トラブルやルート変更情報をプッシュ通知で陸上オペレーターに即時配信し、従来のメール起点のコミュニケーションで生じていたタイムラグを解消します。AISデータを常時解析し、港湾以外での急な速度低下や漂流を自動検知して通知できるほか、ウェザーニューズからの推奨ルートやスピード、到着予定時刻などの提案をスマホ上で確認し承認するワークフロー機能を搭載しています。事前の運用試験では、運航計画の変更提案から本船への指示までの平均所要時間を従来の約24時間から約6時間に短縮し、最短で約23分を記録しました。通知は必要な項目のみ選択受信が可能で、外出先でも重要なリスクを取り逃さない構成です。パソコン専用ウェブサイトとリアルタイム同期され、チーム全体で状況を確実に共有できます。

背景と課題認識 海運DXの現場負担軽減と意思決定の迅速化

海運業界では安全運航と業務効率の両立が求められ、現場起点のデジタル化が加速しています。ウェザーニューズは統合型サービス「SeaNavigator」を通じ多くの海運事業者を支援してきましたが、運航トラブルの即時把握と管理ワークフローのスピードに改善余地があると判断しました。従来は本船からの報告メールやデスクでの画面確認が中心で、荒天による突発的な速度変化を出先から迅速に捉えることが難しい局面がありました。メールの往復や確認作業が意思決定を遅らせる構造的課題も顕在化していました。そこで、通知を起点にスマホで予測や船舶データを即時参照し、そのまま承認まで完結できるモバイルワークフローを実装したことが特徴です。今回のモバイル版は、時間と場所の制約を取り払い、運航判断の機動力を高める狙いがあります。今後は社内の他部門にも利用範囲を広げ、全社的な業務効率化と安全運航管理の高度化に寄与する方針です。

アプリの中核機能 AIS由来の異常検知と承認フローで意思決定を加速

本アプリは、AISデータに基づく異常挙動の自動検知機能を備え、速度低下や漂流をプッシュ通知で知らせます。スローダウンの通知は、船種ごとに設定された閾値を累積減速量が超えた場合に発報され、ドリフティングは船速が0.5ノット未満の状態が2時間以上続いた場合に通知されます。これにより、荒天や機関トラブルなどのリスク兆候をタイムリーに把握できます。さらに、推奨ルートと到着予定時刻やスピード、燃料消費量などの提案がアプリに届き、承認ボタンを押すだけで意思決定が完了します。通知は一覧で管理でき、対応状況に応じてバッジが色分けされ、一定時間反応がない場合には自動再送される仕組みが用意されています。運用試験では、メール運用に比べプロセス時間の大幅短縮が示され、時間圧縮効果は平均で約75%に達しました。必要なプッシュのみを受け取る設定ができ、業務の集中を妨げずに重要アラートを逃さない構成です。

高解像度の風波予測と同期による現場運用の実効性

アプリでは、風向風速、波高波周期、海流、台風進路など全海域の高解像度データをタイムリーに参照できます。0.125度グリッドの気象海象情報を担当船と重ね合わせて表示し、荒天リスクを直感的に把握できます。予測は、世界の主要気象機関のアンサンブル予報に基づく80以上のシナリオと、気象衛星や本船観測データを組み合わせたウェザーニューズ独自の全球気象・波浪予測システムを用いています。パソコン専用ウェブサイトとアプリはリアルタイムに自動同期され、スマホでの承認と連動してデスクトップ側の状況も更新されます。これにより、モバイルでの即応とオフィスでの詳細検討を使い分けながら、チームで統一した最新情報に基づく運用が可能になります。担当船だけを絞り込んで監視できる船舶グループ機能も備わり、不要な通知を排しつつ監視の集中度を高められます。現場の運用負荷を抑えながら、監視精度と反応速度を同時に引き上げる設計です。

今後の拡張計画 全社的な意思決定支援と安全管理の高度化へ

ウェザーニューズは、承認後の計画を本船へ自動送信する機能や、航路逸脱時のアラート強化、目的地や船速、到着予定時刻の変更をアプリから直接依頼できるリクエスト機能の追加を予定しています。運航担当者に加え、傭船、営業、環境管理、経営企画など社内の多様な部門での意思決定をモバイルで支援し、部門横断の情報連携と迅速な対処を後押しする構想です。提供中の「SeaNavigator」では、2025年10月にAIエンジンを搭載し、5日先までの気象見解を自動生成するAI Weather Insightと、船舶性能や燃料データについて問い合わせ可能なAI Agentを実装しています。さらに、2025年12月には船上活用に特化した「SeaNavigator for Master」をリリースし、船上から高解像度予測の把握や最適ルートの自動計算、船陸間チャットの活用を可能にしました。今回のモバイル版は、陸上側の迅速な判断を支えるピースとして位置づけられ、船陸一体の運航最適化を推進する役割を担います。ウェザーニューズは、40年以上の航海気象の知見と100万航海のサポート実績を背景に、AIとモバイルを掛け合わせた海運DXの取り組みを進めていく方針です。

詳しくは「株式会社ウェザーニューズ」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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