株式会社マクニカは、空気質モニタリングサービス「AiryQonnect」の新ラインアップとして、輻射熱センサーと連携する「AiryQonnect熱中症対策ソリューション」を2026年7月22日から提供します。夏季の気温上昇や猛暑日の増加で職場の熱中症対策が重要性を増す中、温度と湿度だけでは捉えきれない輻射熱を含む暑熱環境の継続把握を支援します。工場や倉庫など空調が行き届きにくい現場において、体感温度を左右する要因を可視化することで、リスクに応じた行動につなげやすくなります。2025年6月1日に改正労働安全衛生規則が施行され、一定の暑熱環境下での報告体制整備や悪化防止措置の策定が義務化されたことも背景です。マクニカは空気質データの可視化で培った設計力を生かし、暑熱環境の監視から注意喚起までを一貫支援する仕組みを整えました。企業の運用体制づくりを後押しし、熱中症リスク低減と安全な職場づくりに貢献します。
輻射熱の見える化と非依存ネットワーク構成 現場適用性を重視したシステム
本ソリューションは、Watty社製の輻射熱センサーをAiryQonnectに連携し、温度や湿度では見落とされがちな輻射熱を取得して暑熱リスクの把握を支援します。屋外に近い環境や熱源のある工場、直射日光や設備排熱の影響を受ける作業場での活用を想定しています。センサーからのデータはBluetoothで収集し、Cassia Networks社製M2000を介してLTEでクラウドへ送信します。既設ネットワークの利用が難しい現場でも導入しやすく、複数センサーの同時収集にも対応しやすい構成です。クラウド側ではAiryQonnectダッシュボードで測定データを集約表示し、管理者が遠隔から現場の状態を把握できます。これにより、巡回や目視確認だけに頼らない環境管理が実現します。センサー、通信、クラウド、ダッシュボード、外部機器連携を組み合わせるマクニカの強みが、現場運用の確実性を高めています。データの継続収集が、リスクの傾向把握や対策立案にも資する構えです。
パトライト連携でしきい値超過を即時可視化 行動喚起と記録管理で法令対応を後押し
設定したしきい値を超えた場合、パトライト社製品と連携して現場に視覚的な注意喚起を行います。管理者への通知に加えて、作業者自身が環境変化を直感的に把握でき、休憩や作業中断、水分補給、管理者への報告などの行動に結び付きやすくなります。改正労働安全衛生規則で求められる報告体制や悪化防止措置そのものを置き換えるものではありませんが、暑熱環境の把握、注意喚起、記録管理を支援し、対策の実効性向上に寄与します。閾値と通知のルールを現場に合わせて設定することで、過度なアラートや見逃しを抑制しやすくなります。遠隔監視と即時通知の組み合わせは、多拠点での一元的な運用にも適しています。データに基づく運転改善や設備配置見直しの検討にも活用可能です。現場と管理の双方にフィードバックが回る点が特徴です。
想定活用シーンと今後の展開 施設運用DXや健康経営を広く支援
活用シーンとしては、工場、倉庫、物流センターでの暑熱モニタリングのほか、商業施設や駅、空港、公共施設のバックヤード管理が挙げられています。学校、体育館、イベント会場での熱中症対策、空調が効きにくいエリアや熱源設備周辺の監視、多拠点企業での遠隔監視や一元管理にも適用可能です。マクニカは今後、センサー、通信、クラウド、通知機器、外部システム連携を拡充し、企業の安全衛生管理や健康経営、ESG経営、施設運用DXへの貢献を目指します。AiryQonnectは温湿度、CO2、TVOC、PM2.5などの空気環境データの取得から可視化、API連携による管理支援までを提供しており、今回の暑熱環境モニタリング対応でサービス領域を拡張しました。目に見えない環境データを現場で使える情報へ変換する設計は、運用の現場での導入障壁を下げる狙いがあります。提供開始は2026年7月22日で、順次導入が進む見込みです。
詳しくは「株式会社マクニカ」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















