SBI VCトレード株式会社は、2026年7月16日から国内初となる信託型円建てステーブルコインのレンディングサービス「JPYSCレンディング」の申込みを開始します。対象となるステーブルコインはジェイピーワイエスシーで、利用者がSBI VCトレード株式会社に貸し出し、その対価として利用料を受け取る仕組みです。提供チャネルはVCTRADEで、当初募集は開始記念として12週間満期で年率3%を提示します。通常時も12週間満期で年率1〜3%程度の提供を予定しています。JPYSCは日本円建ての信託型電子決済手段であり、為替変動リスクが生じにくい点が特徴です。今回の開始に合わせ、抽選でJPYSCをプレゼントする二つのキャンペーンも実施されます。
JPYSCレンディングの位置づけ 円建てで新しい資産形成を提供
本サービスは、国内で唯一の電子決済手段等取引業者として一般向けのステーブルコイン流通と取引を提供できるSBI VCトレード株式会社が提供します。JPYSCのほか、米ドル建てのUSDCとRLUSDも取り扱っており、国内最多のラインナップを掲げています。2026年3月19日にはUSDCレンディングの提供を開始しており、決済のみならず資産形成の用途にもステーブルコインを拡大してきました。日本円建てであるJPYSCは価格変動の影響を受けにくく、国内での利用に親和性が高いと説明されています。円定期預金の一般的な年率を上回る提示により、円建てステーブルコインの利用拡大を目指します。将来的なオンチェーン金融の実現に向けた中核サービスの一つとされています。
特長 高水準の年率と税制上の取り扱い
当初募集は年率3%で、通常時も年率1〜3%程度の提示を予定しています。参考として、銀行の円定期預金の一般的な年率は0.325〜1%程度とされ、優遇時で1〜2%とされています。JPYSCレンディングは円預金ではなく、預金保険制度の対象外であり、貸出期間中の中途解約は原則できません。税制面では、JPYSCレンディングの収益は雑所得の総合課税となり、年間の雑所得が20万円以下で他の雑所得がないなど一定条件を満たす場合は確定申告不要とされています。年20万円を超える場合の最大税率は、所得税と住民税を合わせ最大55.945%です。少額から始めやすく、手続きはシンプルで、貸し出すだけで利用料が発生します。
サービス仕様 申込みから返還までの流れ
サービス名称は貸コインで、取引の種類は消費貸借取引です。注文受付はVCTRADEの取引可能時間に準じ、年率は募集画面で提示されます。利用料は貸出数量に年率と貸出日数を乗じて365で割る計算で、小数点第7位以下は切り捨てとなります。貸出期間は当初通常時ともに12週間満期で、変更時は事前案内が行われます。約定は原則申請順で、返還は受け取り当日の15時から16時を目途に、貸出数量に利用料を加算したJPYSCで行われます。途中解約は原則不可です。ブロックチェーンの分岐により新コインが発生した場合でも、原則として相当金銭の交付や新コインの追加貸入れ、返還は実施されません。
リスクと注意事項 分別管理対象外や乗り越し不可の点を明示
SBI VCトレード株式会社が借り受けたJPYSCは資金決済法に基づく分別管理の対象外であり、同社が破綻した場合には貸し出したJPYSCの返還が全額受けられないリスクがあります。貸出期間中は売却や譲渡、担保設定はできず、中途解約も原則不可です。募集上限を超える申込みはキャンセル待ちとなる場合があり、1募集あたりの申込可能数量は募集内容に依存します。販売所でのJPYSC販売が法令順守により停止される場合があります。SBI VCトレード株式会社は借り入れたJPYSCを転貸することがあり、その管理は同社が全責任を負うとしています。さらに、当社の取り扱うステーブルコインは日本円そのものではなく、特定の国家により価値が保証されているわけではありません。
スケジュールと提供範囲 VCTRADEで順次展開
申込み開始日は2026年7月16日で、実際のレンディング開始は7月23日からです。提供するチャネルはVCTRADEで、BITPOINTサービスは対象外です。年率は市場環境により変動し、新規募集の停止が行われる場合があります。約定は同社基準に従い、原則申請順で承認されます。返還数量は貸出数量に利用料を加算したJPYSCで返還されるため、受け取り通貨はJPYSCです。キャンペーンは二つ用意され、抽選でJPYSCが付与されます。将来的なオンチェーン金融の実装に向けて、円建てステーブルコインの利用者裾野を広げる狙いが示されています。
詳しくは「SBI VCトレード株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部






















