Anthropicは、新たなAIモデル「Claude Opus 5.5」を発表しました。従来の「Claude Opus 5」と比較して、一般的な作業にかかる実行コストを約40%削減し、出力速度も30%以上向上したとしています。
今回のモデルは、ソフトウェア開発だけでなく、財務分析や調査、資料作成など、企業のさまざまな業務での利用を想定しています。
大規模なコード開発を効率化、処理速度も向上
Claude Opus 5.5は、複数の工程を伴うプログラミングや、大規模なコードの修正・移行を得意とするモデルです。
Anthropicによると、初期テストでは約68万行のコード移行を1日足らずで完了した事例がありました。また、Webアプリの各ページの読み込み時間を短縮するテストでは、40回中39回で目標を達成したと報告しています。
料金面では、APIの入力100万トークンあたり4ドル、出力100万トークンあたり20ドルに設定。いずれもOpus 5から20%引き下げられました。
さらに、キャッシュ読み取り料金は100万トークンあたり0.20ドルとなり、従来比60%の引き下げです。処理に必要なトークン数の削減も含め、一般的な作業全体で約40%のコスト削減を実現したと説明しています。
財務分析やレポート作成にも活用
業務利用に関する評価でも改善が報告されています。
Anthropicが実施したテストでは、企業の四半期業績を調査し、出典を確認しながらレポートを作成する課題において、Claude Opus 5.5が18件中16件で同社の品質基準を満たしました。
また、架空の企業合併を題材に、財務モデルと経営陣向けのプレゼンテーションを作成するテストでは、従来モデルの93分に対して63分で作業を完了し、制作コストも50%削減できたとしています。
文章作成についても、重要な情報を冒頭に配置し、専門用語や冗長な表現を減らすなど、読みやすさを改善したと説明しています。
AIエージェントの安全対策も強化
Claude Opus 5.5では、AIが自律的に作業する際の安全性も重視されています。
Anthropicは約2,000のシナリオを用いた自動行動監査を実施し、最近のClaudeモデルと比較して、指示された範囲を逸脱する行動などが減少したと報告しました。
また、外部からの不正な指示によってAIの動作を誘導する「プロンプトインジェクション」への耐性も改善したとしています。
一方で、すべての問題行動を事前に検出できるわけではないことも認めており、高リスクなサイバーセキュリティや生物学分野では追加の安全対策を適用します。
Claude Opus 5.5は、Claude Platformのほか、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureなどでも利用可能とされています。
詳しくは、Anthropicの「Claude Opus 5.5」発表資料をご覧ください。
レポート/DXマガジン編集部





















