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「AIエージェント」が銀行員を支える新時代へ。八十二長野銀行×日本IBMが挑む、地域金融の命運を懸けた“統合AI基盤”の全貌。

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八十二長野銀行は、日本アイ・ビー・エム株式会社が提唱する金融機関向け「統合AI基盤」の第一号ユーザーとして、Microsoft 365を利用する地域金融機関に最適化した「AI・データ基盤」の構築に着手しました。本基盤は日本IBMと株式会社インテックの全面支援を受け、2026年内から順次稼働を目指します。背景には、人口減少や少子高齢化、急速な技術革新といった環境変化の中で、持続可能で質の高いサービスを提供し続ける課題があります。2026年4月開始の第1次中期経営計画では「DXとAI投資を通じた競争優位性の確保」を重点テーマに掲げ、2023年に全職員へ導入した生成AI環境の活用をさらに高度化します。行内データの体系的管理や厳格なセキュリティ・ガバナンス体制の整備を同時に進める方針です。単発導入にとどめず、将来の技術進歩やニーズ変化に柔軟に対応できる持続的なAI開発・運用環境を確立します。

本基盤の目的と全社展開に向けた設計

本基盤の目的は、AI技術を特定業務に限定せず、全業務へ安全かつ迅速に展開することです。AI活用に不可欠なデータ管理機能やセキュリティ・ガバナンス機能を一元化し、アップデートや機能追加を柔軟に実施できる設計を採用します。構造化・非構造化データを統合し、行内の知識やデータを前提とした精確な応答環境を整えます。技術や特定企業への過度な依存を避け、最新技術を取り込みながらシステムの陳腐化を抑制します。Microsoft 365利用環境に最適化することで、既存業務との親和性を高め、段階的な展開を可能にします。2026年内の稼働開始後、適用領域を順次広げていきます。

特徴 コンポーザブル構造とモデル使い分け

本基盤はコンポーザブルな構造を採用し、各種AI機能やデータ部品を独立モジュールとして構築します。OpenAI、Google、Anthropicなどの基盤モデルを精度、速度、コストなどの要件に応じて使い分け、依存リスクを抑制します。Microsoft Fabricを用いたAI Readyなデータ管理により、勘定系の数値から各種資料までを一元管理します。AIエージェントは三つのテーマで開発します。汎用AIは行内情報調査や資料作成、データ分析の効率化を担います。業務特化AIは営業支援や融資審査、事務支援、開発支援など専門業務を高度化します。擬人化AIはバーチャル行員による銀行業務の効率化に加え、バーチャル顧客を用いたテストマーケティングを実現します。日本IBMとMicrosoftの技術で厳格なアクセス制御、ログ管理、ガードレール機能を備え、無秩序な利用を抑止します。

共同化構想と地域金融機関への波及

本基盤のAIエージェント機能やAIセキュリティ・ガバナンス機能を銀行間で共有する共同化構想を掲げています。これにより、開発・運用コストを抑えつつ、相乗効果で機能進化を継続できます。八十二長野銀行は知見の連携を通じ、地域金融機関全体のAI活用に貢献することを目指します。統合AI基盤の第一号ユーザーとしての知見は、標準化の指針となり、導入スピードの向上やガバナンス水準の均質化にも資するものです。段階稼働の過程で、適用範囲を広げながら安全性と透明性を確保していきます。金融実務に必要な統制の確立とイノベーションの両立を図る取り組みが、地域の金融サービスの質向上に結びつくことが期待されます。

詳しくは八十二長野銀行の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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