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古いPCでもWebGPUが動く!Chrome 146「互換モード」導入でアクセシビリティが劇的向上

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スクロール連動アニメーション、スコープ付きカスタム要素、WebGPU互換モードなどを安定版で提供開始 

2026年3月10日にChrome 146の安定版がリリースされました。今回の更新はAndroid、ChromeOS、Linux、macOS、Windowsで適用され、CSSとUI、Webアプリ機能、DOM、グラフィックス、JavaScript、マルチメディア、ネットワーク、パフォーマンス、セキュリティ、オリジントライアルにわたる強化が含まれます。特に、スクロールでトリガーされるアニメーションのCSS対応、カスタム要素名の競合を解消できるスコープ付きカスタム要素レジストリ、そして古いGPUスタックへの到達性を高めるWebGPU互換モードが注目点です。さらに、LCP候補の出力仕様への整合や、Sanitizer APIの提供など、表示品質と安全性の両面での改善が進みました。フォーム送信のプリレンダー指定など、推測ルールの拡張も含まれています。ウェブ制作者にとって、コードの単純化とパフォーマンス最適化を同時に進めやすい内容がそろっています 

CSSとUIのアップデート スクロール連動アニメーションとtrigger-scope、テキストスケールの新メタ 

スクロール位置でアニメーションを制御できる仕組みがCSSとWeb Animationsに導入され、アニメーションの再生や一時停止、リセットなどを宣言的に扱えます。従来はJavaScriptでビューポート進入を検出して開始する実装が一般的でしたが、今回の対応によりユーザーエージェントが処理をワーカースレッドにオフロードでき、スクロールと描画の滑らかさが向上します。trigger-scopeプロパティも追加され、timeline-triggerなどが宣言するアニメーショントリガー名の可視性を限定できます。グローバルに露出していた名前空間を分離できるため、大規模なスタイル設計での衝突回避に有効です。加えて、meta name=”text-scale”により、root要素のデフォルトフォントサイズがOSとブラウザのテキストスケール設定に比例して拡大縮小されます。remやemを用いたフォント相対設計が尊重され、ウィンドウ全体ズームや自動テキストサイズ調整などの既存メカニズムは無効化されます。これにより、ユーザー設定を正確に反映したタイポグラフィが実現しやすくなります。 

Webアプリ関連の機能強化 Launch HandlerのtargetURL、再読み込み時の再キュー抑止 

PWAのファイル処理で起動された際、LaunchParams.targetURLが確実に設定されるようになりました。これまで既存ウィンドウへの転送時にnullとなる場合がありましたが、マニフェストのactionに指定したURLがlaunchQueueコンシューマーから利用可能になります。また、ページ再読み込み時にlaunchQueueが直前のLaunchParamsを再送信しない動作へ変更されました。更新は標準ナビゲーションとして扱われ、新たなファイル起動がない限り重複処理が発生しません。これらの変更は、起動フローの一貫性を高め、ファイルハンドリングの実装を簡潔に保つのに役立ちます。 

DOMとJavaScriptの改善 ナビゲーションハンドラ強化とイテレータ連結 

Navigation APIでは、navigateイベントでのインターセプト時にprecommitからpost-commit handlerを登録できるようになりました。コミット前後のハンドラをまたいだフローが扱いやすくなり、遷移制御の可読性と保守性が向上します。JavaScriptでは、既存イテレータを順次処理する提案が進み、Iterator.concatを導入する形でのシーケンス連結が可能になります。これにより、ストリームライクな処理やジェネレータの合成が簡潔になり、記述量削減と意図の明確化が進みます。 

グラフィックスとパフォーマンス WebGPUの互換モード、TRANSIENT_ATTACHMENT、WGSL強化 

WebGPUでは、古いグラフィックスAPIを対象にした制約付きサブセットとなる互換モードが導入されました。requestAdapterでcompatibilityのfeatureLevelを指定するだけで到達範囲を拡げられる単純なアプリから、制約に合わせた調整が必要な高度なアプリまで、段階的な対応が可能です。さらに、TRANSIENT_ATTACHMENTのGPUTextureUsageにより、タイルメモリにレンダリング結果を保持し、VRAMトラフィックと割り当てを抑制できます。WGSLにはtextureとsamplerをletで保持できる機能が追加され、シェーダー記述の柔軟性が高まりました。パフォーマンス計測では、LCP候補の出力動作が仕様に整合するよう見直され、各フレームで描画済みの最大要素に基づく候補が出力されます。大きな未読込画像に阻害されず中間候補が観測しやすくなり、体感と計測の乖離が減ります。 

マルチメディア、ネットワーク、セキュリティ 再生統計、MIMEパラメータ保持、Sanitizer API 

WebAudioにはAudioContext.playbackStatsが追加され、平均レイテンシや最小最大レイテンシ、アンダーラン時間と回数などの再生統計を取得できます。名称は仕様に合わせてplayoutStatsからplaybackStatsへ変更され、後方互換のエイリアスも提供されます。ネットワークでは、data URLのContent-TypeでMIMEタイプのパラメータが保持され、charsetやboundaryの情報が標準どおり扱われます。セキュリティ面ではSanitizer APIが提供され、任意のHTMLからスクリプトを実行し得るコンテンツを除去できます。これにより、XSSのないウェブアプリケーション構築を支援する標準手段が整いました。選択的な権限介入も導入され、付与された権限を広告などのサードパーティスクリプトが濫用できないようにし、データへの信頼性と制御を高めます。 

オリジントライアルと相互運用 Form prerenderやWebNN、CPU Performance API、Focusgroup 

推測ルールにform_submissionフィールドが追加され、フォーム送信ナビゲーションの事前レンダリングを指示できます。検索のようなGET送信での体感高速化が期待できます。WebNNのオリジントライアルにより、OSネイティブのMLサービスとハードウェア機能を活用した一貫性のあるML体験の実装が可能になります。CPU Performance APIは、デバイスの電源やCPUプレッシャー情報を公開し、Compute Pressure APIと組み合わせて適応的な体験を実現できます。Focusgroupは、矢印キーで一群のフォーカス可能要素間を移動できる機能で、キーボード操作の一貫性を高める提案が進められています。dragoverからdropまでdropEffectを保持する仕様準拠の改善も行われ、ドラッグ&ドロップの制御性が向上します。 

詳しくは「Google LLC」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部 

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