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家づくりの予算配分、8割の設計者が「妥協」を経験。満足度を左右する投資先とは

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カツデン株式会社が、住宅設計者と直近5年以内に注文住宅を建てた施主を対象に、家の質と満足度に関する意識調査を実施しました。調査は2026年2月25日から27日にインターネットで行われ、各504名、計1,008名が回答しました。家づくりにおける最大の悩みである予算配分に焦点を当て、どこに投資し、どこを削ると後悔につながるのか、双方の視点から傾向が整理されています。SNSなどで情報を得やすくなった一方で、部分最適な判断が増え、全体の調和や資産価値に影響する懸念も指摘されています。家づくりの本質を見誤らないための材料が示されました。調査はPRIZMAによるネットリサーチで、モニターはサクリサが提供しています。

まず、住宅設計者に過去の妥協点を聞いたところ、予算や施主の意向により本来と異なる仕様を採用した場所は、ドアが28.4%、床材が26.4%、キッチンが26.2%で、階段も25.6%と続きました。面積や存在感が大きく、単価が上がりやすい部位が中心で、空間全体の印象を左右する要素ほどコストダウンの対象になりやすい実態が見られます。提案が通らない場面としては、見積り金額の提示時が33.1%で最も多く、図面提示時が26.0%、強度や安全性の説明時が17.7%でした。さらに、自身の美意識とは異なる仕様を採用せざるを得なかった経験は、何度もあるが30.2%、たまにあるが53.8%と、8割超が経験ありと回答しました。主因は施主の予算意識が42.3%で最多となり、標準仕様による制約24.1%、メンテナンスや安全性への懸念22.9%が続いています。

一方で、他の住宅を見てコストダウンせず良いものを採用すべきと感じる場所は、床材が31.4%でトップ、次いでドアとキッチンが各25.0%、照明が23.6%でした。はじめに妥協が生じやすいと挙がった部位と重なっており、プロは空間の質を支える基本要素こそ投資価値が高いと捉えています。施主側の実態では、新築時に来客へあえて案内しなかった場所は、階段が21.0%で最多、玄関とリビングが各14.3%、ダイニングが10.3%でした。階段は空間の象徴性が高い一方で、コスト調整の対象となりやすく、結果として自信を持って見せにくいエリアになりやすい傾向が浮かび上がります。再建築時に必ず変更したい場所は、リビングが33.7%、キッチンが24.8%、ダイニングが24.2%と、生活の中心に関わる空間が上位でした。

その理由としては、実生活で使い勝手や生活動線が悪かったが35.5%で最も多く、予算の厳しさからデザインやグレードを妥協したが29.1%、他の家やSNSを見てより良い選択に気づいたが25.2%と続きました。設計段階の想定と入居後の実感の間にギャップが生じ、コストや部分的な合理性の優先が長期満足度を下げる局面が見受けられます。住宅価格が同じならどちらを選ぶかでは、キッチンや風呂、トイレへの強いこだわりがある家を選ぶが82.5%で多数を占め、水回り重視の姿勢が明確です。初めて訪れた家で設計の素晴らしさを感じるポイントでは、間取りの工夫や合理性が54.2%、リビングが47.0%、外観が35.3%でした。プロが重視する床材やドア、階段などの質が、これらの印象を下支えする関係性も整理されています。

家づくりでは、機能性や目先のコストに偏らず、空間全体の調和を見据える視点が欠かせません。とりわけ、床材やドア、階段、照明などの基盤的要素は、日常の質と見栄えを同時に規定し、来客時の印象や長期の満足度に直結します。調査は、施主の水回り重視と、設計者の空間全体を支える要素重視の間に明確なギャップがあることを示しました。限られた予算の中でも、設計者の提案意図を十分に確認し、使い勝手と意匠の両面から優先順位をつけることで、入居後の後悔を抑えられる可能性があります。なお、本調査はカツデン株式会社が実施し、詳細は同社が案内しています。家の完成度を左右する勘所が可視化されたことで、予算調整の質を高める判断材料となるはずです。

詳しくは「カツデン株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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