日本航空株式会社は2026年9月16日、スイスのClimeworks Solutionsとの間でCO2除去クレジットの購入契約を締結しました。契約の特長は、国際民間航空機関が定めるCORSIAに適格な幅広い手法のクレジットに加え、大気中からCO2を直接回収するダイレクト・エア・キャプチャー由来のクレジットを含む点です。CORSIA適格のCO2除去クレジットの調達は世界初とされ、日本航空株式会社とClimeworksの調べによるものです。Climeworksはアイスランドで世界最大規模のDACプラント「Mammoth」を操業し、DACクレジットのデリバリーを実現しています。日本航空株式会社はJAL Vision 2035に基づき、2025年度に大規模なCORSIA適格クレジットを償却するなどGXを推進し、今回の契約で義務履行をCO2除去分野にも拡大します。日本航空株式会社の執行役員でサステナビリティ推進委員会委員長の小川宣子氏は、信頼性の高いCO2除去が残余排出量の相殺に不可欠と述べ、Climeworksとの連携で高品質ソリューションの導入を加速させるとコメントしています。
Climeworks側のAdrian Siegrist氏は、CO2除去が自主的取り組みからコンプライアンス市場へ移行し始めているとし、同社が新たな枠組みに沿ったCO2除去ポートフォリオの提供を拡充したことを説明しました。日本航空株式会社は1951年設立で、2026年3月時点で234機を保有し、提携を含め世界71カ国・413空港にネットワークを展開しています。今回の契約は、航空業界のネットゼロに向けた一歩であると同時に、DACを含む多様なCO2除去技術の市場形成を後押しする位置づけです。実務面では、国際線のCORSIA義務履行において、信頼性と適格性が確認されたクレジットの早期確保と、技術ポートフォリオの分散が有効といえます。調達設計では、デューデリジェンス枠組みの明確化と、デリバリー実績のあるプロバイダーの選定が安定運用に資するでしょう。
詳しくは「日本航空株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部





















