クライアントワークにChatGPTを使っているかを聞いた結果が図1です。使っている場合、業務効率化につながったのかも合わせて聞いています。
ChatGPTを利用する割合は、「利用していない」が62.2%でもっとも多くなっています。「時々利用している」が24.1%で、「頻繁に利用している」は13.6%にとどまります。
ChatGPTが業務効率化に繋がっていると思う割合は、「まあまあ感じる」が50.0%でした。「強く感じる」(39.4%)を合わせると、9割近いコンサルタントがChatGPTによって業務を効率化していることが分かります。
ChatGPTを利用する人は具体的にどんな業務で利用しているのか。その結果が図2です。
「情報収集」が90.2%でもっとも多く、「資料作成」(57.4%)、「クライアントの戦略立案」(24.6%)と続きます。単なる情報収集にとどまらず、その情報をさらに活用しようと、一歩踏み込んで活用しようとする動きが見られます。
ChatGPTが登場したことでコンサルタント業務がなくなる不安があるかを聞いた結果が図3です。
「不安はない」が77.1%でもっとも多くなっています。「とても不安」は4.0%にとどまります。調査を実施したIINTLOOPは、クライアントの課題や環境により提案内容が多様になるコンサルティング業務では、ChatGPTが担う部分は少ないと感じる人が多いと推察します。
ChatGPTによって新たに生まれるコンサルタント業務を聞いた結果が図4です。
もっとも多かったのは「ChatGPTを活用したクライアントの業務効率化」で78.0%でした。2位は「ChatGPTを活用したコンテンツ企画」(54.8%)、3位は「ChatGPTを活用した事業戦略立案」(46.7%)でした。
なお、ChatGPTの活用アイデアを自由回答で聞いたところ、以下のアイデアがありました。
・自身の知見のない領域について大枠で理解したい時などに、いわゆる参謀的に活用する
・アイデア出しの際にマインドマップを作成する、プロジェクトの課題解決、メリットデメリットの比較など
・生産履歴やKPIデータ、人/機械/材料/方法などの関係性などのデータを与えて工場の改善点の洗い出しに利用する。さらに分析資料を作成するまでをChatGPTで行う
・ブレインストーミングをする際のアイデア出し、資料作成の際の構成や記述内容のアイデアを得る
・情報の図式化や簡略化、一覧化など、収集した情報の整理