千葉銀行の「ちばぎんアプリ」に、株式会社MILIZE(ミライズ)が開発したライフプランシミュレーション機能が導入されました。AIと金融工学を組合せ、統計ベースで簡単に将来の収支や貯蓄推移を可視化できます。目標カードでイベント別の準備資金も管理可能です。
ちばぎんアプリに搭載されたライフプラン機能とは
千葉銀行が掲げる「一人ひとりの思いを、もっと実現できる地域社会にする」というパーパスのもと、ちばぎんアプリにMILIZEのライフプランシミュレーションが導入されました。本機能は利用者が年収や生活費の細かい数値を知らなくても使えるよう、統計値を初期入力として提示する点が特徴です。これにより、若年層から退職間近の世代まで幅広い層が手軽に将来設計を始められます。
画面は直感的に設計され、入力した情報は即座にグラフに反映されます。収入と支出の推移を示すグラフ、年齢ごとの詳細な収支や貯蓄額を確認できるキャッシュフロー表、そして同年代との比較やシミュレーション結果に応じたアドバイスという三つの構成で、視覚的に将来の資産形成状況を把握できます。配偶者の収入を合算表示できる点も実務的に有用です。
また「目標カード」機能により、結婚、住宅購入、教育資金といったライフイベントごとに目標金額を設定し、該当年齢時点で資金が不足しているかをシミュレーションできます。これにより利用者は具体的なマイルストーンに基づいた貯蓄計画を立てやすくなり、相談前のセルフチェックや銀行窓口での対話の質が向上する可能性があります。
本機能の開発はMILIZEが担当しており、同社の金融工学やAI技術を活かしたカスタマイズにより千葉銀行の地域密着型サービスに組み込まれています。今後は利用者のフィードバックやモデルの更新を通じて精度向上を図り、銀行と顧客の長期的な伴走を目指す取り組みとして期待されます。
銀行アプリ内でここまで可視化されたライフプラン機能が利用可能になることは、地域金融のDXが「助言」領域へ踏み込む一歩です。利用実態に応じた改善で実際の生活変化に寄り添えるツールになるでしょう。
詳しくは「株式会社MILIZE」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部






















