大阪道頓堀で観光DXの実証実験開始、顔認証とAR駆使した新たな体験創出へ

　道頓堀の観光DX化を目指す実証実験の取り組みでは、顔認証技術や、XR（AR：拡張現実・VR：仮想現実・MR複合現実などの総称）といった最先端テクノロジーを活用します。

　第一弾として「顔認証決済サービスによるイベント」を行います。概要としてまず、2021年12月7日（火）～12月26日（日）に、顔認証を活用したAR・VRコンテンツなどの提供で、道頓堀の魅力を伝える取り組みを行います。商店街の複数の店舗で、顔認証決済による特典提供や、スタンプラリー形式で景品が当たる抽選イベントを実施します。そして、エリア全体の回遊性向上と、非接触サービスによる安心・便利な観光体験を提供します。 　発表によれば、顔認証決済は、国内の商店街では初の試みです。大阪の代表的な観光スポットでもある道頓堀での実施により、「手ぶら観光サービス」といった新たな観光モデルの構築を目指します。 　また、同時に「スマイルスタンプラリー」を開催します。パナソニック、パナソニック システムソリューションズ ジャパンと共同で、ICTを活用した顔認証による非接触での決済サービスと、回遊アプリの提供を行うものです。Afterコロナ時代の新しい観光・回遊の在り方を検証し、安心・便利に利用できる商店街を目指した実証実験を行います。 　スマイルスタンプラリーの実施概要は、以下の表のとおりです。

　顔登録で楽しめるサービスとして、以下のような企画が提供されます。 ①バーチャル商店街 ：VR空間で事前に道頓堀を探索できる
②ARフォトウォーク：道頓堀限定の面白写真を撮影できる
③みんなの投稿　　 ：皆で道頓堀の楽しみ方をシェアできる 　また、顔認証決済でもらえる特典として、以下のようなものが提供されます。 ①スマイル特典：スマイル特典対象店舗での支払いを、「顔支払いで」と伝えることで、その店舗での特典がもらえます。
②応募特典：顔登録や顔認証決済で獲得できるスタンプを3つ集めて、応募された方の中から抽選でパナソニック製品が当たります。 　実証実験の参加・利用方法は、以下の通りです。 ①スマートフォンから実証アプリへアクセス
②実証アプリの「新規会員登録」より、ID・パスワードと属性情報（性別・年代・居住地）を登録
③顔認証決済に必要となる情報を登録
　顔画像、PINコード、支払い情報を登録すると、顔認証決済・スタンプラリー、バーチャル商店街、ARフォトウォーク、みんなの投稿のサービスが利用可能となります。
④対象店舗での顔認証決済
　支払い時に、店舗のタブレット端末に顔をかざしてPINコードを入力すると、顔認証でスムーズに決済ができ、自動的にスタンプが付与されます。 　同協議会では今後の活動として、「道頓堀XRパーク」を2022年3月に実証予定としています。道頓堀のエリア各所に、XRのデジタルコンテンツの仕掛けを組み込みます。そして、来訪者しか体験できない、リアルとバーチャルが融合した新たなエンタメ体験や情報発信を展開します。エリア全体の来訪価値や回遊性の向上を図る予定です。