日本オムニチャネル協会主催の「オムニチャネルDay」にて、株式会社ユーグレナ 代表取締役社長の出雲充氏と、日本オムニチャネル協会 専務理事の林雅也氏によるセッションが行われました。「500回の失敗が切り拓いた未来!ミドリムシから始まる地球規模の挑戦状」と題された本講演では、ユーグレナ社の歩みから、現代企業に求められるDX・GX、そして変革期における挑戦のあり方が語られました。
バングラデシュでの原体験と500回の失敗
出雲氏の挑戦の原点は、学生時代に訪れたバングラデシュにあります。当時、現地の人々はお米によるカロリーは十分に摂取できているものの、野菜や肉などを食べられないことによる深刻な栄養失調に苦しんでいました。この課題を一撃で解決するため、植物と動物両方の栄養素を59種類も併せ持つ「ミドリムシ」に着目しました。 しかし、ミドリムシの大量培養は大学の教科書で「不可能」とされるほど困難なものでした。それでも出雲氏は常識に囚われることなく即座に行動を起こし、500回もの実験と失敗を重ねた末、2005年に世界初の大量培養に成功したのです。
現在、企業経営においてグリーン・トランスフォーメーション(GX)が注目されていますが、出雲氏はGX単独ではなく「DXとの両輪」が不可欠だと指摘します。ミレニアル世代やZ世代は「デジタルネイティブ」であると同時に、地球環境や社会課題への貢献を重視する「ソーシャルネイティブ」でもあります。 彼らにとって、デジタル化されていないものは存在しないのと同じであり、環境に配慮(グリーン)していないものは選ばれません。だからこそ、社会的な価値(ソーシャル)をデジタルデータで明確に可視化し、事業を適合させていくことが、これからの市場で選ばれる条件となります。

変革期を乗り越える挑戦と共創
社会全体が大きく変わるトランスフォーメーション期において、過去の成功体験や巨大な資産は意味を持たなくなります。出雲氏は、未知の課題を解決するためには、既存のリソースだけでなく「よそ者・若者・ばか者」といったアウトサイダーを巻き込んだ共創が極めて重要だと語ります。 また、「1回の挑戦で成功する確率が1%であっても、何度も諦めず繰り返せば99%の確率で成功する」という独自の計算を紹介しました。新たな挑戦には膨大な試行錯誤が伴うため、リーダーは彼らが何度失敗しても挑戦し続けられる環境を与え、勇気づけることが求められます。
本記事では講演内容の一部のみを紹介しました。動画ではより多くの具体的な事例や背景が語られていますのでぜひ下記の動画で、講演の全体をご覧ください。






















