組織改革

    2022.08.10

    業務改革の課題解決に役立つ3つの視点、迷走しない進め方とは

    DXに取り組むなら、まずは既存の業務にメスを入れるべきです。業務改革を断行し、無駄のない効率的な業務体制構築を目指します。ここでは業務改革を進めるときの手順とポイントを解説します。なお、本連載はプレジデント社「成功=ヒト×DX」の内容をもとに編集しております。

    業務改善ではなく業務改革を目指す

     DXを推進する体制を整えたら、いよいよDXに踏み出します。まず初めに手を付けるべきは、「未来を想像し、業務を改革する」ことです。

    参考:DX推進体制を構築するポイントはこちら
    「優秀なメンバーを集めるだけでは不十分、DXを進める体制構築で最も大切な6つの極意」
    「DXの成否を決める「推進体制」、構築に必要な3つのポイント」

     筆者のもとには、DXに取り組むものの、期待した成果がなかなかでないと相談に来る人がいます。こうした相談者の多くが、DXをシステム導入と勘違いしています。特に現状の業務を変えずにシステム化していることが、成果を出せない要因の1つと考えられます。

     もっとも、業務を見直す「業務改善」でも成果を出しにくいでしょう。DXでは「業務改善」ではなく「業務改革」を目指すべきです。

     では、「業務改善」と「業務改革」では何が違うのか。この差を正しく理解することも、DXを進めるには必要です。

     「業務改善」は、過去の延長線上にある考え方です。部門や個人の視点から、身近な課題を解決します。あらかじめ敷かれたレールの壊れた箇所を修繕していくイメージです。リスクは小さいものの、得られる成果があまり大きくないという点が重要です。

     「業務改革」は、過去にとらわれない考え方です。未来のあるべき姿を目指すのが特徴、ゼロからビジネスを再構築します。ロケットで未開の新天地を目指すイメージです。リスクは大きくなることが見込まれますが、その分大きな成果を期待できるのが何より重要です。

     DXを進めるにあたり、その真髄は業務改革にあると受け止めるべきです。

    周囲を「事実と論理」で説得して理解を深める

     では、業務改革を進める上で難しいことは何か。それは、周囲への理解です。

     改革を進めようとすると、慣れ親しんできた習慣を変えることに嫌悪感を示す人が現れます。自分にとって身近ではない課題に立ち向かう業務改革を特に避けようとします。「自分が理解できる範囲」を基準に、改革を歓迎する人、抵抗する人に分かれてしまうのです。

     DXを進めるようと前向きな姿勢を示す人でも、いざ自分の業務内容が変わることを知ると態度が一変、なんてケースも少なくありません。「この仕事は今後も必要です」「これまで多くの成果を出してきました」などと、変わることを恐れて保守的な考え方にとどまってしまうのです。

     こうした状況をどう打破すべきか。それが、周囲の人に理解してもらうことです。「事実と論理」で説得し、理解してもらうのが有効です。全社視点で現在の業務をガラス張り化するのは効果的です。課題に対し、優先順位を設けて解決するようにします。もっとも、この方法では時間がかかりすぎると思う人がいるでしょう。しかし筆者の経験上、この方法が一番近道です。継続的な業務改革を進めるのに役立ちます。
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