ソフトバンクとJDSCは2025年10月20日に資本・業務提携を締結しました。両社はAIエージェントを軸に技術・人材を結集し、産業全体の生産性向上と社会実装を加速します。
提携の狙いと協業の中核領域
ソフトバンクとJDSCの提携は、AI領域での中長期的な戦略的協業を明確にした点に特徴があります。2025年10月20日の契約締結を起点に、両社はこれまでの協業実績を踏まえ、より深い技術面・人材面での連携を進める方針です。ソフトバンク側はGen-AX株式会社をはじめとする子会社のAIソリューション開発や、自社が進めるAIデータセンターや国産LLMなどの取り組みと合わせて、実装のための基盤を強化します。一方、JDSCはデータサイエンスとアルゴリズム開発、エンジニアリングを三位一体で提供してきた強みを持ち、産業別の課題を現場で解くソリューション化能力を有します。両社が結集することで、AIエージェントの社会実装に向けた技術的検証や実運用のための人材配置、そして顧客現場での導入伴走が一段と進む見です。
具体的には、ソフトバンクの通信やネットワーク技術、5G/6G、NTNの活用と、JDSCのアルゴリズム設計やデータ活用力が連動します。AI-RANやデジタルツインといった次世代インフラとAIソリューションの統合は、業務自動化や遠隔監視、意思決定支援といった用途で生産性向上に直結するユースケースを生みやすくします。さらに、ソフトバンクが掲げる「Beyond Carrier」の成長戦略と、JDSCの「UPGRADE JAPAN」ミッションは、方向性としても親和性が高く、国内の産業課題解決に向けたスケールのある取り組みが期待できます。両社は提携を通じて、AIを単なる技術で終わらせず、利益やキャッシュフローの改善という定量的な成果につなげる実装志向の協業を進めると明言しています。
詳しくは「ソフトバンク株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權






















