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収入は増えたのに買い物は減った!? 総務省の最新データでわかった「6カ月連続マイナス」

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総務省が公表した家計調査報告2026(令和8)年5月分結果によると、消費支出(二人以上の世帯)は実質0.4%の減少となり、6カ月連続のマイナスとなりました。ただし季節調整済指数の前月比では3.7%の増加を記録し、下押しの動きに一巡の兆しも見られます。自動車購入の大幅減が全体を押し下げる一方、食料や住居関連は増加傾向にあるなど、支出の中身にも変化がうかがえます。実収入は5カ月連続の実質増加を続けながらも、平均消費性向は前年を下回りました。最新データから、家計の実態を読み解きます。

現れている事実

2026年5月の消費支出(二人以上の世帯)は1世帯当たり320,345円となり、前年同月比で実質0.4%の減少、名目1.3%の増加となりました。消費支出の実質減少は6カ月連続です。一方、季節調整済実質指数でみた前月比は3.7%の増加となり、前月からは持ち直しの動きが見られます。

内訳では、食料が4カ月ぶりの実質増加となった一方、交通・通信は自動車等関係費の減少(実質寄与度-2.52ポイント)が大きく影響し、2カ月連続の実質減少となりました。教養娯楽も国内パック旅行費の減少などから7カ月ぶりの実質減少です。他方、家具・家事用品は家庭用耐久財(エアコンなど)の伸びにより7カ月連続の実質増加、住居は4カ月連続の実質増加となっています。

勤労者世帯の実収入は534,893円で、名目2.4%増、消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)による実質化では0.7%増となり、5カ月連続の実質増加です。可処分所得は410,713円(実質0.6%増)、平均消費性向は86.1%で前年同月から1.5ポイント低下しました。

数字が示す意味

実質消費支出は6カ月連続で前年を下回っていますが、3か月後方移動平均でみるとマイナス幅は縮小傾向にあり、単月の振れに過度に反応する必要はないことが分かります。季節調整済指数の前月比が3.7%増となった点も、下押しの動きが一巡しつつある可能性を示しています。

支出内訳をみると、自動車購入という大口・非日常的な支出の減少が消費支出全体を大きく押し下げており、日常的な消費である食料や住居関連はむしろ増加傾向にあります。これは消費者の財布の紐が全面的に締まっているわけではなく、支出の中身が変化していることを示しています。

構造的な変化としての示唆

勤労者世帯の実収入が5カ月連続で実質増加している一方、平均消費性向は前年より低下しており、収入の増加分が消費に回りきっていない状況がうかがえます。これは、実質賃金の伸びが本格化する中でも、家計が先行きへの警戒感から貯蓄や慎重な支出配分を続けていることを示唆する可能性があります。

なお、2026年8月には消費者物価指数が2025年基準に改定される予定で、これに伴い2026年1月分以降の実質増減率や季節調整値が遡及改定される見込みです。今後の確報や改定値の動向を含め、継続的な確認が必要です。

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