携帯電話がつながりにくいとき、避難所で連絡や手続きに使う回線をどう用意するか。衛星通信と電源を運ぶ仕組みが12月から提供予定です。
設置には上空の見通しが必要、レンタル費と通信量も確認
株式会社IIJエンジニアリングは2026年10月27日、可搬型Wi-Fi基地「EG アクセスポッド」を12月1日から提供すると発表しました。Starlink、Wi-Fiアクセスポイント、蓄電池、ソーラーパネルなどをカゴ台車型の本体にまとめ、運んで起動すると最短10分でWi-Fiスポットを開設する製品です。避難所の利用者が家族へ連絡したり、行政情報を確認したり、オンライン手続きをしたりする用途を想定します。提供開始前の製品で、自治体や施設側が導入する月額レンタルです。
光回線や電源の工事をせずに設置できる一方、衛星と通信するため上空の見通しが必要です。主に北東方面の空が開け、ソーラーパネルへ日が当たる場所を求めています。標準構成はStarlink MiniとLTEモデムの冗長構成で、Wi-Fi 6のアクセスポイントに利用者用と運営スタッフ用の2系統のSSIDを用意します。同時接続100台、無給電で6時間以上という値は開発時点の性能目標です。実際の通信や充電は、建物や樹木などの設置条件に影響されます。
価格は税別で初期10万円、1台あたり月30万円から。月額には500GB分の通信、機器レンタル、遠隔サポートを含み、運送料は別途かかります。標準のサポート受付は平日9時から17時です。回線帯域、同時接続数、利用範囲、連続稼働時間に合わせて機器や蓄電池の構成を選びます。同社は残量や回線品質を遠隔から確認して支援する方針です。利用者が持ち込む家庭用ルーターではなく、避難所などへ通信環境を用意する設備として、費用と運用条件を案内しています。
詳しくは「株式会社IIJエンジニアリング」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部





















