旅先での美しい景色をバックにした集合写真や、友人たちとの大切な集まり。「誰がシャッターを押すか」で譲り合ったり、誰か一人がカメラマンになって写真に写れなかったりした経験はないでしょうか。
かといって、スマホの「10秒タイマー」をセットして、シャッターボタンを押した瞬間にカメラの前まで泥泥臭く猛ダッシュするのもスマートではありません。間に合わずに変な表情で写ってしまったり、集合場所の手前でつまずきそうになったりしては目も当てられません。
自撮り棒や、わざわざ別売りのカメラリモコンを買い足すのはもう終わりにしましょう。あなたが普段耳につけているワイヤレスイヤホン「AirPods」を少し工夫するだけで、「カメラからどんなに離れていても、耳元でスマートにささやくだけで1秒でシャッターが切れる」強力な遠隔リモコンへと変身させることができます。
今回は、全員が最高の笑顔で写真に収まるための「ステルスシャッターハック」の全貌を解説します。
耳元の「Siri」と「ショートカット」を連携させてカメラを操る
なぜ、AirPodsで離れた場所からシャッターを切ることができるのか。理由は、AirPodsに搭載されている高性能マイクと、iPhoneの音声AIアシスタント(Siri)が常に連携しているからです。通常、Siriに「写真を撮って」とお願いすると、カメラアプリが起動するだけで実際のシャッターは切ってくれません。
そこで活用すべきなのが、iPhoneの「ショートカット」機能です。
- ハック内容:『自作ショートカット「シャッター」× AirPodsマイク』の掛け算
iPhoneに最初から入っている「ショートカット」アプリを使い、「言葉をかけたら自動でカメラのシャッターを切る」というシンプルな命令を1つ作っておきます。
これをしておくだけで、iPhoneを遠くの三脚やペットボトルに立てかけ、カメラから5メートル以上離れた場所に全員で並んだ状態からでも、耳元のAirPodsに向かって「ある言葉」を口にするだけで、完璧なタイミングで写真を撮ることができるようになります。
実践:10秒でAirPodsを「カメラリモコン」に変身させる手順
次の旅行や集まりからすぐに使える、具体的な設定と撮影の手順です。
- 【ステップ1:『写真を撮る』ショートカットを作成する】
- 操作:iPhoneの「ショートカット」アプリを開き、右上の「+」で新規作成します。[アクションを追加]から「写真を撮る」を検索して追加します。
- 解説:このショートカットの名前をシンプルに「シャッター」や「撮って」と変更して保存します。
- 【ステップ2:スマホを特等席にセットして、全員でポーズを取る】 カメラアプリを開き、iPhoneを三脚などに固定して、全員が写るアングルを決めます。撮影メンバー全員で、慌てることなくゆっくりと並び、お好みのポーズを作ります。
- 【ステップ3:AirPodsに『ささやいて』撮影する】 耳元にAirPodsをつけた状態で、「ヘイSiri、シャッター(設定した名前)」と、普通に話しかけるようにささやきます。すると、離れた場所にあるiPhoneが瞬時に音声を認識し、1秒後に自動でシャッターを切って写真をカメラロールに保存してくれます。
「専用のモノ」を買う前に、手持ちのデバイスを統合する
私たちの周りには、「音楽を聴くためのイヤホン」「写真を撮るためのスマホ」といった、ツールごとの固定観念が溢れています。しかし、現代のデジタルデバイスはすべてネットワークで繋がった「1つのシステム」です。イヤホンのマイクを音の入力デバイスとして使い、スマホのカメラを制御する。このように手持ちの資源を組み合わせるだけで、無駄な出費をすることなく、日常の小さな不便をエレガントに解決できます。
現代の「個人DX」の本質は、便利なモノを新しく手に入れることではありません。「今あるデバイス同士の『連携の隠しルート』を見つけ出し、自分の生活を最も低コストで、最もスマートにアップデートしていくこと」にあります。
たった1回、ショートカットを登録しておくだけ。 「いつも集合写真で自分がカメラマンになっていて、思い出の写真に自分の顔が残っていなかった」という方は、ぜひ今すぐこの「AirPodsリモコン」を仕込んでみてください。全員がゆったりと最高の笑顔で写る、最高の1枚をいつでも簡単に手に入れることができますよ!
レポート/DXマガジン編集部 茂木





















