ネットで見かけた美しい画像や感動的なニュースが、実はすべてAIで作られたものだったらどう感じますか。最新の調査から、私たちが気づかないうちに抱いている『騙された』という強い嫌悪感の正体が判明しました。ユーザーが本当に求めている、デジタルコンテンツの驚きの信頼基準に迫ります。
事後報告は「だまし」と感じる消費者のリアルな信頼と安心の条件
株式会社システムリサーチが運営する「創作品モールあるる」は、AI生成の画像や動画を視聴した経験がある男女350名を対象に、コンテンツの表示に関する調査を2026年6月29日に実施しました。その結果、全体の90.2%が何らかの形で「AIが作成したこと」の表示を希望すると回答しました。内訳は「必ず表示してほしい」が57.1%、「内容によっては表示してほしい」が33.1%です。本物と見分けがつかないコンテンツが氾濫するなか、消費者はそれがAIによるものかどうかを明確に識別できる状態を強く望んでいる実態が浮き彫りになりました。
この表示を求める声は媒体によって差があります。最も要望が高かったのは「ニュース・記事」で84.8%にのぼりました。次いで「実在しない人物を使った投稿・広告」が67.4%、「商品紹介」が57.0%となり、「SNS投稿(52.2%)」や「広告(50.3%)」でも半数を超えています。一方で、あらかじめAI生成であると開示されている場合については、37.7%が「表示されていれば問題ない」と答え、30.1%が「誠実だと感じる」、17.1%が「安心できる」と好印象を持っています。消費者は技術そのものではなく、プロセスの透明性を重視しています。
しかし、情報の開示が後手に回った場合は深刻な反発を招きます。後からAI生成だったと判明した場合、「騙されたように感じる」と答えた人が27.9%で最多となりました。さらに「少し気になる」が22.8%、「見分けがつかず不安になる」が19.9%、「不快感を感じる」が15.5%と続き、ネガティブな感情を抱く人が大半を占めています。「特に問題ない」はわずか9.8%でした。後から知らされることへの強い抵抗感は、企業の信頼性を揺るがすリスクとなります。これからのデジタル発信では、誠実に伝えるための情報設計が不可欠です。
見解として、AIコンテンツの利用において事後開示がユーザーに「だまし」の印象を与えるという結果は、デジタルマーケティングにおける倫理的DXの重要性を示しています。 企業が生活者との信頼関係を維持するためには、技術の導入と同時に、最初からAI利用を明示する誠実なコミュニケーション設計を標準化していく必要があるでしょう。
詳しくは「創作品モールあるる」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部 戸田





















