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日本へのサイバー攻撃が急増 前年比30%増、ランサムウェア勢力図にも異変

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サイバー攻撃が世界的に再加速した2026年6月、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社は最新の脅威インテリジェンス分析を公表しました。世界の組織が受けた攻撃は1組織当たり週平均2,270件で、前月比10%増、前年比17%増となりました。5月の一時的な沈静化から反転し、地域や業界を問わず広範に攻撃が増えたことが特徴です。特定の地域やセクターに偏らず、ほぼ同時多発的に増加した点が示されています。日本では週平均1,635件で5月の1,869件より減少したものの、APACで最大となる前年比30%増を記録しました。企業環境における脅威の広がりが、統計全体から明確になっています。

攻撃が集中する業界 教育・研究、政府・軍関係、通信が上位を維持

6月も教育・研究分野が世界で最も標的となり、1組織当たり週平均4,816件で前年比16%増となりました。開放的なキャンパスネットワークや端末の入れ替わりが激しい環境、限られたセキュリティリソースが背景として示されています。次点の政府・軍関係は週平均2,836件で前年比5%増でした。通信業界も週平均2,835件で前年比13%増となり、3分野が引き続き突出した割合を占めています。直近数カ月と同様の構図が続き、6月もこのパターンが確認されました。攻撃者が継続的に価値の高いデータや重要インフラを持つ領域を狙う傾向がうかがえます。業界特性に根差した脆弱性の存在が、継続的な標的化につながっています。

地域別動向 ラテンアメリカが最多、APACとアフリカも高水準を維持

地域別では、ラテンアメリカが週平均3,501件で前年比27%増となり、引き続き最多の攻撃を受けました。APACは週平均3,060件で前年比5%増となり、広域での高い圧力が続いています。アフリカは週平均3,008件で前年比9%減でしたが、依然として世界有数の高い攻撃水準が示されています。ヨーロッパは22%増、北米は14%増と大幅な伸びが観測されました。これらの結果は6月の再活発化が特定市場に限られず、世界規模で攻撃者の活動が拡張している状況を反映しています。地域横断での増加が並行して進行したことが、統計の特徴です。

生成AI由来のデータ漏えいリスク ヘルスケア・医療と通信で高水準

企業における生成AI関連のデータ漏えいリスクは高止まりが続いています。6月は生成AIプロンプトの26件に1件にあたる3.9%が高い機密データ漏えいリスクを伴う内容でした。このリスクは生成AIツールを定期的に利用する組織の85%に影響の可能性があるとされ、27%のプロンプトに機密情報に該当する可能性のある情報が含まれました。1組織当たり平均7種類の生成AIツールが使われ、平均的な企業ユーザーは月78件のプロンプトを生成しています。地域別ではラテンアメリカが5.2%で世界平均を上回り、ヨーロッパは3.9%で世界平均と同水準でした。業界別ではヘルスケア・医療が5.7%で最も高く、通信とビジネスサービスが各5.1%、ITが4.1%となりました。影響データとしてはPIIが80%の組織で確認され、ネットワークや法務・規制、財務、人事関連データにも波及しています。

ランサムウェアの拡大 ビジネスサービスが被害の中心、APACで急増

6月に公表されたランサムウェア攻撃は646件で、前年比33%増となりました。被害の中心はビジネスサービスで全体の31%を占め、次いで消費財・サービスが16%、製造業が14%でした。政府・軍関係の割合も上昇し、4月の4.0%から6月は5.4%となっています。地域面ではAPACの被害が急増し、ヨーロッパを上回って北米に次ぐ2番目の被害地域となりました。攻撃者がターゲット選定を広げる中で、供給網や事業継続性への影響が示唆されています。統計は、公開情報に基づく被害件数の増加が継続していることを裏付けています。

グループ動向 The Gentlemenが首位に浮上、QilinとLockBitに変化

ランサムウェアのグループ別では、The Gentlemenが公表攻撃の17%に関与し、11%のQilinを上回って最も活発なグループとなりました。LockBitも5月の1%から6月は7%に上昇し、活動上位の第3位となっています。The Gentlemenの台頭は、RaaSモデルのもとでアフィリエイトの勧誘や事前アクセス確保、回避技術の進化を通じた継続的な拡大が起きている事実を示しています。6月はグループレベルの勢力図に明確な変化が生じました。活動の再編と規模拡大が並行する中で、攻撃の可視化と対処の重要性が強調されています。市場環境における脅威アクターの流動性が、統計に反映されています。

詳しくは「チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ株式会社」の公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部

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