株式会社インターネットイニシアティブは、1枚のSIMでNTTドコモ網とKDDI網を利用できる「IIJマルチプロファイルSIM 2.0」を提供開始しました。両キャリア回線を自社で提供するマルチキャリアMVNOとしての強みと、特許取得済みの回線冗長化技術を組み合わせた製品です。IoT分野で求められる可用性と安定性に対応し、製造業や自治体、インフラ・設備管理事業者、決済端末など幅広い用途で活用できます。現在、IoTルータやゲートウェイの対応は7社が提供済みで、4社が対応予定としています。SIMスロットが1つの機器でもキャリア冗長化を実現し、死活監視や電波強度に基づく切り替え条件をデバイス側で設定できます。さらに閉域接続にも対応し、安全なデータ通信を可能にします。
本ソリューションは、キャリアをまたいだパケットシェアにより、NTTドコモ網とKDDI網の契約データ容量を合算・共有できます。回線ごとの利用偏在があっても全体で無駄なく使えるため、通信コストの効率化が可能です。どちらのキャリアで通信しても同一の料金体系で利用でき、回線切り替え時にコストが変わらない点も特長です。対応デバイスのメーカーは、株式会社IDY、ザイン・モバイルテック株式会社、アムニモ株式会社、センチュリー・システムズ株式会社、株式会社インタフェース、富士ソフト株式会社、コネクシオ株式会社が対応済みです。対応予定は、株式会社アットマークテクノ、サン電子株式会社、NECマグナスコミュニケーションズ株式会社、株式会社マイクロリサーチです。今後も、対応機器の拡大が案内されています。
先行採用として、株式会社アイテックの無人駐車場システム用通信サービスでの活用が決定しています。アイテックは全国でロックレス駐車場システムやネットワーク対応精算機を展開し、精算機や監視カメラが管理センターと常時接続されています。通信障害時に決済や遠隔監視が停止するリスクから、モバイルキャリアの冗長化が求められていました。多くの設備に搭載されたIoTルータはSIMスロットが1つで単一キャリアしか使えない課題がありましたが、今回の採用により機器構成や設置スペースを変えずに2キャリア冗長化が可能になります。両回線とも国内キャリア網で通信品質が安定している点や、キャッシュレス化の進展で通信前提の機能が増えている点も採用理由に挙げられています。
詳しくは株式会社インターネットイニシアティブの公式ページまで。レポート/DXマガジン編集部




















